【インフィーのものがたり】 すべての人に“べんり”をとどける インフィー
さいきん、みらいたうんに、川をわたるための はしが できました。
おうちで コックーのおりょうりを ちゅうもんして 食べられるようなシステムもできて、まちぜんたいが、ますますべんりに なっています。
こうしてまちが べんりになってきたのは、インフィーのおかげ。
インフィーがまちをじゅんかいして、どうろや はしを せいびしたり、インターネットなどのシステムを ととのえたりしているのです。
「マチヲ ベンリニ スルタメニ、ナニカ デキルコトハ ナイデショウカ……」
そうつぶやきながら、今日もインフィーは みらいたうんを じゅんかいしています。
すると、おや?
むこうから、ふあんそうな顔をした フラッパーが歩いてきました。
「ヤア、フラッパー。ゲンキガ ナイデスガ ドウシマシタカ?」
「あ、インフィー。じつは、とおくにすんでいる せっしゃの父上と母上から さいきん手紙がとどかなくなってしまって……。しんぱいなので、会いに行こうと思っているでござる」
「ソレハ キニナリマスネ。ワタシモ イッショニ ツイテイッテモ イイデスカ?」
「来てくれるでござるか? それは心強い!」
こうして2人は フラッパーの こきょうに 行くことになりました。
つぎの日。ふたりはフラッパーの じっかにやってきました。
しかし、よんでも だれも出てきません。
「どうしたんだろう……」
しんぱいしながら あたりを見回すと、お父さんとお母さんが こちらへ歩いてくるすがたが 見えました。
「おお、フラッパー。どうしたでござるか?」
と、フラッパーのお父さんがキョトン、としています。
「手紙が来ないから しんぱいで ようすを見に来たのでござる! 父上、母上、ぶじでよかったでござる!」
「そうだったでござるか。お母さんと しゅぎょうの たびに 出ていて、手紙が書けなかったのでござる。すまなかったでござる……」
あんしんして なきじゃくるフラッパーを、やさしくぎゅっと だきしめる お父さん。
そのようすを見ていたインフィーが、あるものをとり出しました。
「コレ、ゼヒ ツカッテ クダサイ」
インフィーの手には、なんとピカピカの スマートフォンが!
「コレヲ ツカエバ、イツデモ レンラクガ トリアエマス」
「す、すまーと、ふぉん……? なにやら むずかしそうでござるが、せっしゃでも つかえるでござるか?」
「モチロンデス。ワタシガ ツカイカタヲ オシエマース」
インフィーのおかげで、すっかりスマートフォンを つかいこなせるようになった お父さん、お母さん。2人からたくさんのメッセージが、フラッパーに とどくようになりました。
「メッセージが とどきすぎて こまるでござる……」
そう言いながらも、フラッパーは、なんだか とっても うれしそう。
「タクサンノヒトニ テクノロジーガ トドクコトデ、マチガ ドンドン ベンリニ ナルノデス。モット、ミナサンニ ベンリヲ オトドケ シタイ デス」
インフィーはそうつぶやくと、今日も、みらいたうんの じゅんかいに 出かけていくのでした。