みらいに のこしたい 大切なたからもの せかいいさんって、どんなもの?
おさんぽ中の かめじいと、その上に のっている アルケミ。
のんびり道を歩いていると、むかいから、大きな にもつをもった ウィザーとルーペンが やってきました。
「おぉ、ウィザーにルーペン。どこか りょこうにでも 行ってきたのかのぅ?」
「うん、外国の“せかいいさん”を 見に行ってきたんだ!」
「へぇ~! どうだったの~ん?」
「とってもきれいで すばらしかったぞ。それだけでなく、さんこうに なることが たくさんあったな!」
「ん? さんこうに なることとは なんじゃ……?」
ウィザーとルーペンの かんそうを聞いて、かめじいは、ふと ぎもんに思いました。
かめじいのようすを見て、ウィザーとルーペンが くわしく せつめいしはじめます。
「長いれきしの中で そだってきた きちょうな しぜんやぶんかは、本来、この先、何十年、何百年とまもられていくべき ものなんだ! だけど、ふんそうやしぜんさいがい、かんこうきゃくが ふえることによって おきる かんきょうはかいで、よごれてしまったり こわれてしまったりしている ばしょも あるんだよ!」
「せかいいさんにとうろくされると、そのかんきょうやぶんかを まもるぎむが はっせいするんだ。 今回見に行った せかいいさんでは、まわりの人たちが せかいいさんを まもるための とり組みを していたんだよ。しゅうへんをパトロールしたり、ゴミをひろったり……。『自分たちが このせかいいさんを まもる!』という 強い思いが つたわってきたな」
「ふむ、なるほどのぅ」
「そうなのね~ん!」
かめじいとアルケミは、かんしん したように うなずいています。
「せかいいさんに とうろくされる ということは、そのばしょや ぶんかが『とてもきちょうで 大切なものである』と みとめられたという ことなんだ! しゅうへんのちいきや 国の人たちにとっても ほこらしい、すばらしいことなんだよね! そこにしかない どくじの しぜんや ぶんかは、だいじに まもっていかないと いけないんだなって、あらためて思ったな!」
こう つづけるウィザー。
「たしかに そうじゃな!」
またまたかめじいが、うむうむとうなずきます。
「そこで、だ!」
ルーペンが きゅうに 大きな声で言いました。
「みらいたうんを 大切に まもっていくために、まちどくじの しぜんやぶんかを『みらいたうん しぜんいさん・ぶんかいさん』に にんていして みないか?」
「そうそう、ここにすむ ぼくたちで、ちいきのすばらしさを つたえたり、まもったり していこうよ!」
「それいいね~ん!」
「うむ、とてもよいアイデアじゃ!」
ルーペンとウィザーの ていあんを聞いて、アルケミとかめじいも 大もり上がり!
「みんなも、自分が すんでいる国の せかいいさんを しらべてみてくれ。じっさいに 行ってみるのもいいだろう。われわれのように、自分たちだけの とくべつなばしょを 見つけて、どくじで にんていするのも おもしろいかも。やってみてくれ!」
こうして、みらいたうんに、どくじの 新たな にんていせいどが 生まれたのでした。まちのしぜんやぶんかの すばらしさが 多くの人につたわって、そして しぜんやぶんかが まもられる……。ますますみらいたうんが、じぞくかのうなまちになりそうだね☆